ゼオスキンとガウディスキン、どちらを選ぶか

ゼオスキンとガウディスキン、どちらを選ぶか

監修:APスキンクリニック銀座 望月院長

「ゼオスキンとガウディスキン、どっちがいいんですか」。これは当院で最も多いご質問のひとつです。

先に結論を述べると、どちらが優れているという話ではありません。両方ともレチノール(ビタミンA)を中心に据えた医療機関専売ブランドですが、設計思想が違います。その違いが分かれば、どちらが自分に向いているかは判断できます。

なお、両方を取り扱っている医療機関は多くありません。当院はゼオスキン30品目、ガウディスキン8品目を取り揃えているため、どちらかに誘導する必要がありません。その前提で読んでいただければと思います。

一番大きな違い:設計思想

ゼオスキンは、期間を区切って集中的に取り組み、その後維持に移るというプログラム型の設計です。代表的なセラピューティックプログラム®は、期間中のA反応をある程度見込んだ上で組まれています。取り扱い品目数が多く、洗顔から美容液、保湿、UV、ボディまで一通り揃います。

ガウディスキンは、日本人の肌質を前提に、A反応が起こりにくいことを設計の中心に置いたブランドです。レチノールクリームは濃度を3段階に刻んでおり、「無理なく続けられる濃度を選ぶ」という考え方が製品の説明にも明記されています。品目数は絞られています。

つまり、「期間を決めて集中的に」のゼオスキン、「無理なく長く」のガウディスキンと整理すると分かりやすいです。

4つの視点で比べる

  ゼオスキン ガウディスキン
レチノールの濃度設計 製品ごとに性格が違う(ARナイトリペア、Wテクスチャーリペア、RNクリームなど) 同じ処方で3段階(プラス/ライト/エクストラライト)。違いは濃度のみ
A反応への姿勢 プログラムの中で起こりうるものとして説明される 起こりにくい設計を謳う(日本人向け処方)
期間の考え方 プログラム期間→維持期。ハイドロキノン製剤は5ヶ月使用後に2〜3ヶ月の休薬 レチノールは継続前提。HQクリアは短期集中(目安約8週間)
当院の取扱品目数 30品目 8品目

ゼオスキンが向く方

  • 期間を決めて集中的に取り組みたい
  • A反応が出ても、事前に分かっていれば乗り切れる
  • 洗顔からUVまで、同じブランドで揃えたい
  • ダウンタイムを取りやすい時期が確保できる

ゼオスキンの商品一覧を見る

ガウディスキンが向く方

  • レチノールが初めて、または過去に反応が強くて挿折した
  • 仕事や人前の予定が多く、皮むけのリスクを押さえたい
  • 平均的な日本人の肌質・体格に合った塗布量で使いたい
  • 肝斑がある、または炎症後の色素沈着が起こりやすい(メーカーが低濃度タイプを推奨しています)

ガウディスキンの商品一覧を見る

ハイドロキノン製剤の違い

両ブランドともハイドロキノン配合製品を持っていますが、使い方の設計が違います。

  • ゼオスキン ミラミン(2%/4%)… 単体で朝晚使うタイプ
  • ゼオスキン ミラミックス(2%/4%)… 医師の判断のもと、処方薬と混ぜて使う前提の設計
  • ガウディスキン HQクリア(4%)… グリコール酸1%を配合し、界面活性剤を最小限にした低刺激設計

ハイドロキノンは濃度だけで選ぶものではなく、連続使用期間と休薬期間の設計がセットです。詳しくはハイドロキノンの使い方と休薬期間で解説しています。

併用してもいいのか

できないわけではありませんが、レチノール同士・ハイドロキノン同士を重ねるのは避けてください。重なると実質的に濃度を上げたのと同じことになり、何が原因で反応が出ているのかも分からなくなります。

現実的な併用は、役割が重ならない組み合わせです。例えばレチノールは一方のブランドに統一し、洗顔やUVは使いやすいほうを選ぶ、といった分け方です。

乗り換えるときのタイミング

乗り換えは、肌が落ち着いているタイミングで行うのが原則です。A反応が出ている最中に別ブランドのレチノールに切り替えると、反応が長引くことがあります。

また、レチノールの「強さ」は濃度だけで決まるものではなく、成分の形や基剤にも左右されます。数字だけを見て同等に置き換えないでください。乗り換えの際は一度ご相談いただければ、現在の肌を見た上でご提案できます。

よくあるご質問

Q. 結局、効果が高いのはどちらですか?
比較できるものではありません。レチノールケアは継続してはじめて意味を持ちますので、自分が続けられるほうが結果につながります。辛くてやめてしまった高濃度より、毎日使える中濃度のほうが優ります。

Q. ガウディスキンならA反応は出ませんか?
出ないわけではありません。「起こりにくい設計」であって、ゼロではありません。出方には個人差があります。

Q. 両方を試してから決めたいのですが。
同時に試すとどちらの反応か分からなくなります。どちらかを数ヶ月続けてから判断することをおすすめします。

Q. 妊娠中・授乳中です。
どちらのブランドでも、レチノール配合製品の使用はお控えください。

ご注意

  • 本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断や治療方針に代わるものではありません。
  • 肌の変化や反応の感じ方には個人差があります。
  • レチノール使用期間中は日中の紫外線対策を必ず併用してください。
  • 妊娠中・授乳中の方はレチノール配合製品の使用をお控えください。
  • 異常を感じた場合は使用を中止し、医師にご相談ください。

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